ニュースの焦点
ザ・ユニバースの会報誌では、社会人として最低限押さえておきたい国内外のニュースー政治、経済、歴史、教育、健康などーを厳選してお届けしています。ここでは、最近の記事から主要な記事をご紹介させて頂きます。
2007年03月01日
- 中国が人工衛星破壊実験に成功
- 米国に衝撃
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中国が、1月12日、四川省の上空、高度約850キロの宇宙空間で、弾道ミサイルに搭載した弾頭で老朽化した自国の人工衛星を破壊する実験に成功した。中国による衛星破壊実験が表面化したのは初。
22日、中国は公式に実験を認めたが、日米からの説明要求は無視したままだ。中国に対する国際社会の警戒感が高まっている。
米側は中国を警戒しつつも、衛星破壊兵器の開発には財政的な制約で数年かかると見ていただけに、今回の実験成功に衝撃を受けている。
軍事評論家・江畑謙介氏は、「(中国は)相当高度な誘導能力を手に入れたとみた方がいい。衛星の破壊は冷戦後初。
イラク戦争は、半分は宇宙で戦われたといわれるほど、現代の戦争は宇宙への依存度が高まっている。特に米軍は高度なコンピュータ・ネットワークと通信技術を駆使した戦争方法への変革を進めており、衛星などの通信手段が重要な機能を果たすことになる。 (今回の成功で)中国は、高度250〜400キロの米国の偵察衛星、400〜600キロの日本の情報収集衛星も破壊できることを意味する。
さらに、中国が破壊した衛星の破片が他の衛星にぶつかり、機能が止まる可能性もある。米軍は95%の情報を民間の通信衛星に頼っており、軍事用の衛星だけが攻撃の対象になるわけではない。宇宙戦争の時代になったと認識すべきだ」と指摘している。
- 宇宙非武装提唱の裏で
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複数の消息筋は、中国が実射実験を2003年からほぼ年1回のペースで進めていたことを明らかにした(過去3回は失敗)。実験開始は、中国が02年のジュネーブ軍縮会議で、宇宙空間の非武装化を提起した翌年で、国際社会に向け宇宙非武装論を掲げる一方で、衛星攻撃の技術獲得を着々と進めていたことが裏付けられた。
中国は軍主導で野心的な宇宙開発を進めている。今年は3回目となる有人宇宙飛行船を打ち上げ、初の船外活動を行なう予定だ。
- 日本への影響
衛星破壊の確度が高まると、米国のミサイル防衛(MD)システムが機能しなくなる可能性がある。日本のMD配備は、北朝鮮からのミサイル攻撃を迎撃する切り札として2010年頃に完成する予定。MDの精度が懸念されるうえ、これを制御する衛星が破壊されれば、日本の抑止力は働かなくなる恐れがある。
- 中国の研究者 南京虐殺に疑問
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1937年末の南京事件を研究している中国人研究者2人が、1月30日都内で講演し、「現在の資料によって、南京事件で日本軍によって殺害された中国人の数を確定することはできない」と、中国などで流布している30万から40万人虐殺説に疑問を呈した。
2氏は、これらの過大な数字は中国内での反日感情の高まりなどに伴う「政治的な問題に影響されたものだ」と指摘した。中国側から、こうした見解が公にされるのは異例。
昨年末に始まった日中歴史共同研究の中国側座長である歩平・中国社会科学院近代史研究所所長も同じ立場をとっているといわれ、数字で争って、対日関係を悪化させたくないとの中国側の空気を反映したものとみることもできる。
この2人の研究者は、張連紅・南京師範大学教授(南京大虐殺研究センター主任)と程兆奇・上海社会科学院歴史研究所研究員で、東京財団の招きで来日した。
張氏によると、中国の研究は当初、「南京事件での虐殺はなかった」とする日本人研究者の主張に対抗するために始まったという。中国の80年代の研究は感情的で、資料も中国側からみた3冊の本に依拠していたという。
一方、程氏は「研究は中国の学者にとって確かに難しい面がある」と、当局からの圧力を示唆した。
中国での反日感情の高まりは、中国政府の反日教育から派生していることを忘れてはならない。














